三宮HDクリニックは2017年（平成29年）10月に特定医療法人五仁会の4番目の透析施設として誕生しました。
　「HD」とは皆様には見慣れない名称かもしれませんが、英語の「HemoDialysis」つまり「血液透析」を意味する略語がクリニック名になっています。その名が示す通り、当院は一般外来を行わず、腎臓病とくに血液透析に特化したクリニックとなります。
　場所はJR三ノ宮駅から南に徒歩5分、市役所のすぐ山側、百十四銀行ビルの７階にあります。付近はオフィス街で落ち着きがあり、「さんちか」を通れば雨に濡れることもなく、出入り口も当院のすぐ近くです。
　透析ベッドは27床で、全台on line HDF（血液濾過透析）対応可能な透析装置を備えています。患者さんにもよりますが、今までのHDよりon line HDFに変えてから体調が良くなったという声をしばしば耳にします。当院に通われている患者さんが少しでも元気になってくれれば医療従事者としてこれほど嬉しいことはございません。
　また、当院では透析患者さんの合併症対策にも力を入れています。体液量管理による高血圧や心不全予防はもちろん、毎週週初めに採血を行い、結果に基づいた助言、投薬等を速やかに行うことによって、貧血、動脈硬化、骨病変等の予防を心掛けています。
　腎臓が悪くなると塩分、水分、食事制限が必要になってきます。ただ、なんでもかんでも制限するとなると患者さんの生活の質を落とすことにもなり兼ねません。当院では患者さん個々のデータに基づき、スタッフ一同適切な助言、指導を行うことによって、少しでも患者さんの透析生活が明るいものになるよう取り組んでいます。そのためには院内で定期的な勉強会、症例検討会を行い、新たな研鑽を重ねていく努力が必要と考えます。患者さんに最善の医療が提供できるよう今後とも精進してまいりたいと思っています。